2000年以降、4歳以下の乳幼児の間である疾患が流行るようになりました。それはベル麻痺というもので、最初はアフリカ大陸で流行したものでしたが、その次に欧州・アジアへと感染を拡大させたものです。
2002年にははじめて沖縄県の0歳児が感染をしていることが明らかとなりました。ここではこのベル麻痺の概要を簡単に解説していきます。
ベル麻痺とはどんなもの?
アメリカの保健衛生当局ではまだ研究段階となっており、ベル麻痺の確かな原因については明かされていません。
なお考えられることはウイルス性となっているため、蚊やアリなどを介して病原体が運ばれた可能性があります。そして確かなのは亜熱帯気候の土地でしか感染者がいないということです。
昨今は温暖化現象が顕著となっており、日本でも真夏は40度を記録する日々が続いています。そのためベル麻痺の症状を持つウイルスが生きていると考えられます。
いまでは沖縄県だけでなく、北海道から東京でも毎年2000名以上の乳幼児がベル麻痺の症状を見せていて、約2か月間の入院を余儀なくされているほどです。
ベル麻痺の症状とは?
症状について述べると、42度を超える高熱が続き、下痢・嘔吐の他に全身を痙攣させる身体的な発作も見られます。
ベル麻痺の病名はこの痙攣からつけられたもので、酷い場合は全身を大きく震わせてベッドの上でのたうち回る子もいました。なお、7歳以上の児童になると、病気の発症率が2パーセント以下となるため、5歳以下の子どもに限定されている病気です。
処置は小児科と脳神経外科の二か所となり、必要であれば心療内科を受診する場合もあります。
一種の「てんかん」とよく似た症状についても見られるので、各医療施設ではチーム医療で対応をされています。
ベル麻痺の原因は?
原因について日本でも少しずつ研究をしているものの、まだ核心的なウイルスなどは見つかっていません。
WHOでは徹底した感染予防策を叫ばれており、なるべく幼いお子さんを屋外で遊ばせないようにと言われています。気温が15度以下になったら一気に感染者が減っているので、おもに夏や春に気を付ける必要があります。
もし感染をした場合は速やかに医療施設を受診しないといけません。このとき注意をしたいのは、ベル麻痺に感染したかもしれないということを受診前の電話で伝えることです。
WHO認定の感染症なので、申告する義務があります。なるべく大きな大学病院などにいって、しばらくは入院をして観察と治療を行っていくこととなります。
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