ジストニアは身体機能に影響が出る疾患で、運動障害の一種に分類されています。
ジストニアの症状はどんなもの?

ジストニアは自分で身体の制御をすることが難しくなる症状が特徴的です。勝手に筋肉が収縮することで「身体が動いてしまう」「まぶたの痙攣」「首や肩の傾き」「字を書く際の手の曲がり」といった症状があらわれます。
初期の症状は目立ちませんが、少しずつ症状が目立つようになり、睡眠時は症状が軽くなるものの、ジストニアの特徴の1つといえる異常は寝ている間にも続きます。
症状は安静にしていてもあらわれるのが普通で「歩く」「走る」「文字を書く」「会話をする」などの日常的な活動で特に症状が強くなる傾向があります。
ジストニアの種類
一次性ジストニア
一次性ジストニアは、認知機能の影響や感覚障害がないタイプです。
症状は全身、あるいは局所的だったり分節や片側など多種多様です。
小児期にも発症することが知られており、人口的な割合としては10万人に約16人の発症率となっています。
また原因が不明の突発性もあって、その罹患率は通常の2倍といわれます。
二次性ジストニア
二次性ジストニアは、パーキンソン病やウィルソン病に伴うタイプで、脳炎や脳卒中、脳性麻痺などの脳疾患とも共にあらわれることが知られています。
薬剤が引き金となっている薬剤誘発性もこの二次性ジストニアで、抗不安薬をはじめとした薬の投与であらわれる症状です。
ジストニアの原因とは?

ジストニアはストレスだったり、蓄積している疲労が症状を悪化させることが少なくないです。しかし、身体の特定の部分に触れることで症状が緩和する、感覚トリックというものもあります。
一次性ジストニアは原因が明確ではなく、一次性の原因として考えられているのは遺伝子で、瀬川病に伴い発症するケースもあります。
二次性ジストニアは原因がハッキリしていて、他の疾患に伴い発症することが分かっています。二次性は銅の代謝異常や脳疾患、薬剤が主な原因となります。
発症部位による違い
全身性
全身性は手や足が不意に動く不随意運動があらわれ、やがて他の部位にも症状が広がります。全身性にはパーキンソン病の治療薬が有効とされていて、ドーパ反応性ジストニアかどうか判断するのにも用いられます。
局所性
局所性は両まぶたが痙攣したり、首や肩が動いてしまう、手が曲がってしまう症状が特徴的です。薬剤による効果が認められない場合は、電気を使って神経に刺激を与える深部脳刺激が検討されます。
局所性にはボツリヌス注射による局所注射が有効ですが、持続性が高くないのでその都度注射をすることが必要です。
ジストニアを悪化させないために
疲労やストレスはジストニアを悪化させる要因にもなります。まずは適切な治療を受け、そのうえで疲労やストレスなどの対処が大切です。
辛い症状で暗い気持ちになってしまうと、ジストニアの悪化を招いてしまうこともあるので信頼できる人に気持ちを打ち明けることも、ジストニアと上手く付き合っていくことに繋がります。
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